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凸凹を組み合わせて□にならないものだろうか(発達障害ってなに?)

  • 執筆者の写真: 西小校長
    西小校長
  • 2023年4月4日
  • 読了時間: 2分

 昨日実施した福祉教育において6年生では、発達障害当事者の方を講師としてお招きし、発達障害について学びました。ここでは、発達障害を「発達凹凸(でこぼこ)」と呼び、見た目に分かりづらい発達障害について、当事者の視点から多くのことをお話いただけました。

 私も授業のすべてを参観しましたので、その様子を綴ることはできるのですが、今回は6年生担任が発行する週報(学級通信)に、学習を受けての担任の思いが書かれていましたので、そのまま掲載することとします。ぜひ、発達障害を理解するきっかけとしてもらい、理解しようとする努力を続けてほしいと考えます。


(以下、エイブラハム[6年生学級通信]より)

 西小では、全学年で福祉の学習に取り組んでいます。今年度、6年生のテーマは「発達障害への理解」です。

授業では、実際に発達障害がある方をゲストティーチャーに迎え、日々の生活の中でどんなことを感じながら過ごしているかを、具体的な事例を交えながらお話をしていただきました。その中で、特に印象に残ったのは「あいまいな言い方ではわかりません。」というお話です。

 日々の生活の中で「ちょっとまってね。」とか、「よく見てね。」なんて言い方をよくすると思うのですが、その「ちょっと」がどのくらいなのか、「見てね」って言われても、何を見たらいいのか分からなくて、不安な気持ちにかられることがあるそうです。

 そんな、凹な感情を別の視点でとらえて、凸として考えてみることはできないでしょうか。「あいまいな言い方では分からない。」…逆に考えれば、「具体的に言えば、きちんと動くことができる。」と言い換えることができます。

 「あと5分まってね。」「黒板の黄色い字を見てね。」は、障害のあるなしに関わらず、誰にとっても分かりやすいのではないでしょうか。

 発達障害は、車いすや白杖のように目に見える障害ではありません。だから、本当は困っているのに、そのことを理解されずに「どうしてそんなこともできないの?」と誤解されてしまうことも少なくありません。

 バリアフリーという言葉がありますが、施設や設備を整えるだけでなく、私たちの心こそバリア(壁)を取り払わなくてはいけないのかもしれません。


 「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目には見えないんだよ。」  『星の王子様』サンテグジュペリ著 より

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